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2020.11.04

鍼灸とラーメンが似ている件について③

 前回記事
鍼灸とラーメンが似ている件について②
の続きです。

【二人のお灸の天才】

 もう一つのイノベーションは、お灸の進化です。
 お灸は元々日本では「やいと」などとも呼ばれ、西洋医学が一般に普及する以前は民間療法として盛んに行われていました。
 そして大正後期に二人の天才が登場します。
 これにより日本のお灸治療は更に飛躍的ともいえる進化を遂げるんです。

 一人は澤田健氏。
 澤田先生はご自身での執筆はないようですが、弟子の代田文誌氏の著作により、当時の澤田先生の治療風景が生き生きと描かれています。

 もうひと方は深谷伊三郎氏。
 テレビで売れっ子の噺家立川しらく氏は、深谷先生のお孫さんに当たるのを最近知ってびっくりしました。

 このお二方について語ってしまうと長くなりますので、いずれまた機会があれば記してみたいと思います。

 ともあれ、この二人がいなかったら今の優れた日本のお灸治療はなかったのは紛れもない事実です。
 現在、後進の鍼灸師たちががこの偉人の治療を更に発展させ多岐にわたる治療を行っています

 ちなみに現在、本家中国ではお灸は廃れ、治療に使われることはあまり無いようです。
 インドで仏教が衰退し、他の国で存続しているのと似ていますね。

 次回に続きます


田村はり灸治療院 田村宏樹
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